こころTALKING

元共依存バタードウーマン・DVの最前線現場で妻業18年。現場のキツさにとうとう引退して数年。今はここでしぶとく生きて、忘れられないDVの事を書いてます

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

「秘密を守れ」の呪縛

「秘密を守れ」
それは、別れた夫からの目に見えない呪縛です。

・・・夫は自分の事や自分の家の状態を
外部に漏らす事を凄まじく嫌いました。
建前は
「今の世の中、誰が何を言いふらして
こちらが被害をこうむるか分からない。」
・・・こう聞くと至極もっともに聞こえる事でしょう。

当たり前ですが
家の中の事をすっからかんに喋ってしまうのも
たしかに危険な事です。
彼が言う事も一理あるのです。

・・・でも
なにごとにも程度と言うものがありますよね。


「なんで外で名前を呼び合うんだ!
だれが聞いてるか分からないんだぞ。」

・・・なので私たちは外や店などで
お互いの名前で呼び合う事を固く禁じられました。

「病気の事なんか話すな!
俺の弱点を相手に気取られてどうするんだ。
そいつが俺を殺しに来たらどうするんだ。」

・・・なので
その延長線で義母の容体が悪化した時も入院した時も
通院の送迎でへとへとでも
「すいません、こういう訳で・・・」とは
言えない禁忌事項になりました。

何しろこの「秘密を守れ」をうっかり破ると
それはそれは恐ろしい事が起こったので。

「うっかり」夫の琴線に触れるような事を話してしまうと
・・・それがちょっとやってきた集金の方や
電話の相手で
背後に夫がいるような時は
その後の時間はすべて「正座説教」のお時間に早変わり。
・・・予定をしていた事もすべてキャンセル。


これが日常生活で続いてどうなったかと言うと
自分について何もしゃべれない人間が出来上がってしまったのでした。

外部からの接触は極力シャットアウト。
とくに夫がいる時間は
シカトしたり
心にもなく怒鳴って追い返したり
何も言い訳できるわけもなく
自分がそんな人間として思われている事が
ひどく落ち込んだ真黒な気分にされ

しまいには
年賀状が書けなくなりました。
学生時代の友人と話せなくなりました。
家を出るラスト5年は音信不通になりました。
毎年葉書を買い続け
毎年何かを書こうとしても
「あけましておめでとう
今年もよろしく」しか書いていい事がなく・・・
白紙の年賀はがきが毎年残されました。


秘密が家にあふれかえっているという事は
話題が何もなくなるという事と
夫のフォローを常に受け持っている為に
自分の為にする事は何も出来ない状態なので
今私は○○をしてるんだよ~とか
今私は○○にはまってるんだよ~という
そんな気軽な話題すら自分から消え失せていたのでした。



・・・この呪縛は恐ろしく強固で頑丈で
私の口に蓋をして
実は
婚家から離れた後もずいぶんしばらく
「何もしゃべるな」と遠隔操作されているような
そんな錯覚に陥ったのです。

こちらの警察で
生活安全課の方にDVの事についてあれこれ話している時もこの呪縛は執拗で

・・・こんなことを
何でもかんでも警察に話したら
夫がどうなるだろう・・・

駆け巡るようなそんな思考との闘いで
とうとう話せなかった事実もありました。
・・・なんで私はあの時話せなかったのだろうと
後で悔やんでもおそいことですが

不思議な事に
その場になると
まるで見えない何かに固められたように
口が閉じて
言おうとする言葉は
喉の途中で止まるのでした。

 家の中の事を喋るな。
 俺の事を喋るな。
 

この
思考が固まった感じから抜け出るには
2年近くかかったと思います。
・・・もう目の前にいないのに
・・・法的関係は解消されているのに
タブー遵守の烙印は執拗でした。

楽しい話、気軽な話を選びたがる癖は、
ウチはこんなに大丈夫というポーズ。
かつて演じた幸せの偽証そのもの。
辛い苦しい話を話せない呪縛。
・・・助けてくれと言えない呪縛。

信頼なる人の前で本当の感情を誤魔化すことは、
夫が命じた『秘密を守れ』を
遵守しているということだと気付き
なんとか脱却しようと思ったのです。

・・・私が自分を取り戻すには
この指令を解除することだったのですが
・・・難しいに尽きました。
生活しているとたまに袋小路に行き当たるのです。
そうすると
夫がRockした扉が閉まっているのでした。
そこから先に行くのは
・・・「落ちてる」時は開けることさえ面倒な
投げやりな気分になったのでした。


今。
今はもちろん
こうして喋りまくっていますので(笑)
呪縛はうすくなったのだと思いますが

それでも
たまに
私は見えない呪縛を感じる事があるのです。
私の口を閉じさせようとする
私に、明らかにする気持ちを萎えさせようとする
ふさごうとする見えない手の存在を。
スポンサーサイト

未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<復讐願望 | ホーム | あの桜に会いに行く>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。